ゴーストトリックというゲームがある
2010年にDSで発売されたゲーム、逆転裁判シリーズの巧舟氏が手掛けた作品です
物に憑りつき謎を解いていくという当時にしては斬新なミステリーゲームが話題となりました
無論僕もめちゃくちゃ大好きです
ミステリー好きには超絶おすすめの作品です
性質上未プレイの方はネタバレを見ないでプレイ推奨です
引きの強いシナリオ
*****以下冒頭の軽微なネタバレ*****
まず、物語冒頭…
女が1人立っており、その横には怪しげな男が立っていますが…
なんと主人公はいきなり死んでおります
加えて記憶喪失にもなっており状況に困惑している主人公をよそ目に、
この女が怪しげな男に殺されかけようとしております…
そんな主人公の元に何やら怪しげな存在が声をかけ
時間を止めて物に憑りつき操る能力を与えてもらいます
今回の場合はシャダンキをアヤツリ危機を乗り越えます
このように物語はリアルタイムで進んでいくためタイミングを見計らいアヤツルでイベントを進めて参ります
しかし…主人公の努力も虚しく…女はヒットマンに追い詰められ…
無残にもやられてしまいます…
主人公はヒットマンに蹴飛ばされ…
ゴミ置き場の下へ…
しかし先ほどの謎の声の人物が電気スタンドとなって、
過去に戻る能力を教えてくれます
主人公はこれらの能力を駆使して、
起きてしまった結果を書き換える事になります
最初の展開ではまずこの女を助ける事がスタート…
どうすればこの女は助かるのか、様々な物に憑りつき未来を変えていきます
憑りつける範囲には限りがあるため、身近な物からどんどん乗り移って移動していきますが、そのためには様々な発想と閃きが必要になります
謎の組織アシタール
自らフラグを立てていくヒットマン
時には冷蔵庫に憑りつき
時には自転車に憑りつき
そして本来死ぬはずだった女を救う事に成功します
やられ方がまたブラックユーモアでたまらない!
とまぁ基本的にはこんな感じで死ぬ予定だった人の未来を変えながら、自分の正体を探る事がゲームの目的となります
その過程で怪しげな組織が登場したり変な家族に出会ったり…
物語が進めば進むほど、この閃き力がかなり要求されるようになります
ピタゴラスイッチを作り出す快感
これは5章の展開だが、まさにピタゴラスイッチという言葉が相応しいステージです
色々あって1章で助けた女と協力しながら自分の正体を探る事になります
この女も実は警官で自分の母親を殺した人を探すため先ほどの怪しげな組織と接触していました
とまぁ自分自身の記憶の鍵を握るこの女ですが、
とある事情でこの研究所の地下に潜るのだが、なんとこの地下室…
自動殺人の部屋となっていたのである
何故こんな装置が用意されているのか、主人公も驚く謎の部屋だが、
とにもかくにも自身の目的のためにもこの女を助ける必要があり、ここでも様々な物に憑りつきます
全然関係ない場所での行動が影響を与えたり…
ちょうどボールが転がってくるタイミングを見計らいこちらもボールを転がす事で
見事に彼女を救い出す事に成功し、
なんだかこの自動装置もおめでたい感じで終わります
…そう…この部屋の存在がまた後半の伏線になるとは思いもしませんでしたが…
怒涛の中盤
*****以下物語の核心に触れるネタバレ*****
基本的には上述した展開を繰り返しながら色んな登場人物を助けるわけですが、
中盤以降は正に怒涛の展開です
一見繋がりがなさそうだった人達が絡み合いながら伏線を回収していく様は正にお見事
そして何より一番驚くのは主人公の正体
元々ゲームの目的が主人公自身が何者なのかを探るという所がありましたが、
中盤に自分自身だと思っていた主人公が別に登場するのである
※ついでに人を殺すのである
そもそも元々主人公は魂だけの存在であり、
自分の目の前で死んでいる男を自分だと思い込んでいた
というプレイヤーをも騙す叙述トリックが使われていたのである
正直ここから先の展開を文章で表現するには僕自身の能力が足りないのですが、
主人公の正体 、10年前の事件 、謎の組織の目的
これらが見事に絡みこの事件の真実が明らかとなる時は、
ホントに鳥肌レベルでした
どこかで見た事あるような…
総評
後半は大分駆け足で紹介してしまいましたが、このゲームは文章で見るより
実際に自分でプレイして欲しいと強く思えるゲームです
自ら考え道を切り開き運命を変えるシステムも絶妙だが、
やはりこのゲームを語るには驚愕のシナリオかと思います
見事な伏線回収
どんでん返しの連続
全てがお見事です
ニンテンドーDSのゲームですが、iOS/Androidでもプレイできるみたいですので、
まだ未プレイの人はぜひともプレイしてみましょう!